RETURN MATCH
2005年4月21日 音楽今日の部活に神様来ました。
部長曰く「ドラムの神様」らしいので神様と呼んでます。
その神様は吹奏楽部なんですけど、自分のバンドを優先しているから来てません。
でも今日は一昨日部ミーティングを機に来ました。
最初来た時、俺はベースを触ってました。
それで噂に聞いた神様を見て流石に触れなくなりました。
神様の前で愚かなベース裁きは見せられません。
そしたら神様はドラムの前に行きやり始めました。
見ている感じ物凄く上手いです。早いです。
俺がここに来て最初の時、ドラム触りました。
結果リズム感さっぱり無い事がわかりました。
それで触る前は「単純な動き」としか思ってなかったけど
今や「最強の動き」と思えて仕方ありません。
そんな「最強の動き」を越えた「超越の達人」を見せ付ける神様。
しかしなんとなくだがわかる。彼はこれはマジでやってない。
所謂基礎練習。ステージ前の最終調整みたいなものだろう。
やがて部長さんが神様と話を始めた。
部長さんはドラマー。彼曰く神様に劣るドラマーらしい。
ちなみに俺から見れば部長さんはプロだと思います。
さて神様がやがて携帯を取り出し
(細かい説明はあえて省く)アンプと携帯を繋ぎました。
そして携帯からある曲を流した。
HYのAM11:00だ。
これは自分のバンドで演奏した奴をパソコンで編集して
携帯に録音しているという曲だ。
その曲を流してアンプで音など調整。
見事携帯の曲がアンプによってスピーカーとなって大音量で流れた。
それにつられて神様はドラムに座る。そして演奏し始めた。
アレだ。HYの曲とドラムの音が一体となっているんだ。
素早い手さばきで色々な箇所を叩く。
そう。彼にとっては雑音を美に変えるのは朝飯前なのだ。
彼は曲の盛り上げる部分と協調する部分を知っている。
だからどこでどの音を出せば曲がより美しく化けられるかすぐにわかる。
見惚れているうちに一曲目終了。
続いてイマジンという曲にかかった。
俺は知らない曲だったが、これもまた惹かれた。
見ていて思った。
彼はどれをどこで叩けば生きるかを知っている。
いつ足を使って叩けばこの楽器が生きるか知っている。
そのタイミングはいつもJUSTタイミング。
外す事など有り得ない手さばきで曲を演奏する。
いや彼はリズムを操っている。
彼と楽器と携帯から流れる曲は一体となっている。
彼の右手と楽器が合体しているようなもの。
彼は楽器を物として扱っていない。彼は自分の体として扱っている。
だからこんな綺麗な音が出せるのではないだろうか?そう思った。
2曲目は意外と短かった。そして始まったラストサウンド。
イントロ聞いて気付いた。これは・・・中島みゆき!
そしてこれは・・・銀の竜の背に乗って(確かこんな題名だったよね)
彼はベースに切り替えた。ピック無しだ。
彼の曲はやはり俺を魅了する。
今までに見たこと無いよ。こんな人。
だってベースの手さばきも一流なんだもん。
弦が彼の左手を呼んでいる。左手は弦に応える。
その協調が綺麗で神聖な音を生み出した。
あ〜。神様だ〜。と思った。
その後は部長さんと神様の「ヒゲダンス」が始まった。
踊ったわけじゃありません。
部長さんミミコピのヒゲダンスを(部長さんが)ベースで演奏。
それに伴い、それに一番適したBGMを神様が用意する。
その一致したコラボレーション。正に最高級。
あ〜。俺ここに居ていいのだろうか。と思った。
だって二人とも全く知らない領域の人なんだもん。
ヒゲダンス8分くらいやっていたと思う。
その後は部長さんが神様にドラムのやり方を聞いていた。
「足をもっと力抜いて落とすように。落としたときに生じるバウンドだけは力入れてバウンドをさせないようにする」
とか
「左足はそんなに上げるんじゃなく少し上げればいい」
とか
もう言葉では言い表せなくなってくる領域まで行ってました。
そして神様のやっていることで驚いたのは。
あの何かの審査でありそうな
ダラララララララララという音(決してダラダラではないよ)
あれを二本の手でやっているなんて信じられないよ。
普通に考えれば二本の手で交互に素早く叩けばいいのかと思った。
しかしそんな甘い考えでは解決できない。
聞いている限り中にビー球か何か入っていて、叩くたびにそれがバウンドしてその音がダラララララララというのを生み出しているのではないだろうかと思ってしまうくらいだ。
しかし実際は入ってない。そして彼は二本の手でそれを可能にしている。
真相は簡単だった。
彼は緩めに持っているのだ。
具体例ではバレーボールを体育館床に手を離して落としたとき。ボールは一度ぶつかってバウンドし、そのまま次第に床との距離を縮めていく。
そう擬音で表すと
ダン。ダン。ダンダン。ダンダンダン。ダダダダダン。
こんな感じで静止する。最後は微動にしか跳ねないで静止に至る。
それと同じなのだ。
最後の微動だけを神様は取り入れている。
まるでバッチを落とすかのようにゆるく持って叩く。
それにより微動のバウンドで音を一度単純に叩くより多く出している。
しかもそれを素早く両手交互に行うのだ。
緩く持って多く音を出して更にそれを素早く。しかも両手と来た。
絶対マネできない。そんな事見ていてもさっぱりわからなかった。
もう彼は達人じゃない。噂どおりの神様だ。
これはドラム界では当然の事なのかどうかは知らない。
しかしもうここまでの芸当は神様と呼ぶしかない。
そしてこの場所に俺の居場所は無い。
部長さんも神様も俺目線で10段階で言う"9の上"に居る。
俺なんて1にも満たない人間だ。そんな奴に何が出来る。
俺はそれから少ししてその場を去った。
部長さんがお疲れ〜と言ってくれたけど
その言葉さえも耳に届いても脳にまで届かない。
「がんばってね〜」
これだけ言い残して俺は去っていった。
部室出て体育館を出た。そしたらバド部の二人が居た。
現在クラスメイトと旧クラスメイトだ。
「あれ?○○は部活何だった?」
「本来情報処理だけど今は吹奏楽に来てる。」
「音出してた?」
その言葉がちょっと痛かった。
俺は音出してもヘボい音しか出せないのだから。
ヘボい音でも頑張ればいつかは立派になると思ってた。
しかし神様の圧倒的裁きを見て愕然とした。現実を急激に見せられた。
皆良い人と思って過ごしていたのに実は学校の人間全員が実は俺を嫌っていた。
そして一日にして学校全体無視の開始みたいない。
それくらい急激な心の痛みを受けた感じだ。
でも諦めたら負けだ。
何故この部活に来たのか。それを思い出した。
俺は音楽が好きだ。Janneのメンバーに出会って目差そうと思った。
だからやってみようと思ったからだ。
しかしもっと違う目的がある。
それは何か達成感が欲しかった。俺はグータラで何もしていない。
だから自分を変えるためにここに入った。
俺はここで諦めたらいけない。だからベースを買おう。
そしてとにかく練習しよう。
いくら練習しても並程度までにしかならないだろうが
その並程度くらいにはなろう。うん。そうしよう。
二年でマスターしたドラマー部長さん。
二年の独学と二年半年の通いで神となった神様。
彼らみたいにはなれないだろうが
とにかく彼らみたいに音楽と協調出来るようにはなろう。
音楽と一体になった彼らみたいに。
部長曰く「ドラムの神様」らしいので神様と呼んでます。
その神様は吹奏楽部なんですけど、自分のバンドを優先しているから来てません。
でも今日は一昨日部ミーティングを機に来ました。
最初来た時、俺はベースを触ってました。
それで噂に聞いた神様を見て流石に触れなくなりました。
神様の前で愚かなベース裁きは見せられません。
そしたら神様はドラムの前に行きやり始めました。
見ている感じ物凄く上手いです。早いです。
俺がここに来て最初の時、ドラム触りました。
結果リズム感さっぱり無い事がわかりました。
それで触る前は「単純な動き」としか思ってなかったけど
今や「最強の動き」と思えて仕方ありません。
そんな「最強の動き」を越えた「超越の達人」を見せ付ける神様。
しかしなんとなくだがわかる。彼はこれはマジでやってない。
所謂基礎練習。ステージ前の最終調整みたいなものだろう。
やがて部長さんが神様と話を始めた。
部長さんはドラマー。彼曰く神様に劣るドラマーらしい。
ちなみに俺から見れば部長さんはプロだと思います。
さて神様がやがて携帯を取り出し
(細かい説明はあえて省く)アンプと携帯を繋ぎました。
そして携帯からある曲を流した。
HYのAM11:00だ。
これは自分のバンドで演奏した奴をパソコンで編集して
携帯に録音しているという曲だ。
その曲を流してアンプで音など調整。
見事携帯の曲がアンプによってスピーカーとなって大音量で流れた。
それにつられて神様はドラムに座る。そして演奏し始めた。
アレだ。HYの曲とドラムの音が一体となっているんだ。
素早い手さばきで色々な箇所を叩く。
そう。彼にとっては雑音を美に変えるのは朝飯前なのだ。
彼は曲の盛り上げる部分と協調する部分を知っている。
だからどこでどの音を出せば曲がより美しく化けられるかすぐにわかる。
見惚れているうちに一曲目終了。
続いてイマジンという曲にかかった。
俺は知らない曲だったが、これもまた惹かれた。
見ていて思った。
彼はどれをどこで叩けば生きるかを知っている。
いつ足を使って叩けばこの楽器が生きるか知っている。
そのタイミングはいつもJUSTタイミング。
外す事など有り得ない手さばきで曲を演奏する。
いや彼はリズムを操っている。
彼と楽器と携帯から流れる曲は一体となっている。
彼の右手と楽器が合体しているようなもの。
彼は楽器を物として扱っていない。彼は自分の体として扱っている。
だからこんな綺麗な音が出せるのではないだろうか?そう思った。
2曲目は意外と短かった。そして始まったラストサウンド。
イントロ聞いて気付いた。これは・・・中島みゆき!
そしてこれは・・・銀の竜の背に乗って(確かこんな題名だったよね)
彼はベースに切り替えた。ピック無しだ。
彼の曲はやはり俺を魅了する。
今までに見たこと無いよ。こんな人。
だってベースの手さばきも一流なんだもん。
弦が彼の左手を呼んでいる。左手は弦に応える。
その協調が綺麗で神聖な音を生み出した。
あ〜。神様だ〜。と思った。
その後は部長さんと神様の「ヒゲダンス」が始まった。
踊ったわけじゃありません。
部長さんミミコピのヒゲダンスを(部長さんが)ベースで演奏。
それに伴い、それに一番適したBGMを神様が用意する。
その一致したコラボレーション。正に最高級。
あ〜。俺ここに居ていいのだろうか。と思った。
だって二人とも全く知らない領域の人なんだもん。
ヒゲダンス8分くらいやっていたと思う。
その後は部長さんが神様にドラムのやり方を聞いていた。
「足をもっと力抜いて落とすように。落としたときに生じるバウンドだけは力入れてバウンドをさせないようにする」
とか
「左足はそんなに上げるんじゃなく少し上げればいい」
とか
もう言葉では言い表せなくなってくる領域まで行ってました。
そして神様のやっていることで驚いたのは。
あの何かの審査でありそうな
ダラララララララララという音(決してダラダラではないよ)
あれを二本の手でやっているなんて信じられないよ。
普通に考えれば二本の手で交互に素早く叩けばいいのかと思った。
しかしそんな甘い考えでは解決できない。
聞いている限り中にビー球か何か入っていて、叩くたびにそれがバウンドしてその音がダラララララララというのを生み出しているのではないだろうかと思ってしまうくらいだ。
しかし実際は入ってない。そして彼は二本の手でそれを可能にしている。
真相は簡単だった。
彼は緩めに持っているのだ。
具体例ではバレーボールを体育館床に手を離して落としたとき。ボールは一度ぶつかってバウンドし、そのまま次第に床との距離を縮めていく。
そう擬音で表すと
ダン。ダン。ダンダン。ダンダンダン。ダダダダダン。
こんな感じで静止する。最後は微動にしか跳ねないで静止に至る。
それと同じなのだ。
最後の微動だけを神様は取り入れている。
まるでバッチを落とすかのようにゆるく持って叩く。
それにより微動のバウンドで音を一度単純に叩くより多く出している。
しかもそれを素早く両手交互に行うのだ。
緩く持って多く音を出して更にそれを素早く。しかも両手と来た。
絶対マネできない。そんな事見ていてもさっぱりわからなかった。
もう彼は達人じゃない。噂どおりの神様だ。
これはドラム界では当然の事なのかどうかは知らない。
しかしもうここまでの芸当は神様と呼ぶしかない。
そしてこの場所に俺の居場所は無い。
部長さんも神様も俺目線で10段階で言う"9の上"に居る。
俺なんて1にも満たない人間だ。そんな奴に何が出来る。
俺はそれから少ししてその場を去った。
部長さんがお疲れ〜と言ってくれたけど
その言葉さえも耳に届いても脳にまで届かない。
「がんばってね〜」
これだけ言い残して俺は去っていった。
部室出て体育館を出た。そしたらバド部の二人が居た。
現在クラスメイトと旧クラスメイトだ。
「あれ?○○は部活何だった?」
「本来情報処理だけど今は吹奏楽に来てる。」
「音出してた?」
その言葉がちょっと痛かった。
俺は音出してもヘボい音しか出せないのだから。
ヘボい音でも頑張ればいつかは立派になると思ってた。
しかし神様の圧倒的裁きを見て愕然とした。現実を急激に見せられた。
皆良い人と思って過ごしていたのに実は学校の人間全員が実は俺を嫌っていた。
そして一日にして学校全体無視の開始みたいない。
それくらい急激な心の痛みを受けた感じだ。
でも諦めたら負けだ。
何故この部活に来たのか。それを思い出した。
俺は音楽が好きだ。Janneのメンバーに出会って目差そうと思った。
だからやってみようと思ったからだ。
しかしもっと違う目的がある。
それは何か達成感が欲しかった。俺はグータラで何もしていない。
だから自分を変えるためにここに入った。
俺はここで諦めたらいけない。だからベースを買おう。
そしてとにかく練習しよう。
いくら練習しても並程度までにしかならないだろうが
その並程度くらいにはなろう。うん。そうしよう。
二年でマスターしたドラマー部長さん。
二年の独学と二年半年の通いで神となった神様。
彼らみたいにはなれないだろうが
とにかく彼らみたいに音楽と協調出来るようにはなろう。
音楽と一体になった彼らみたいに。
コメント