驚き(11)

バカじゃないのか？正直そう思う。
お前狂っているぞ。確かにそうだ。
熱でもあるのかい？そう思ったよ。

俺は自分で書いた小説に自分で・・・泣きそうになった。
笑ってくれ。俺は狂っているんだ。
確かに悲しい場面は小説始めて3年間。
何回も書いてきた表現力や文章力は別として・・・。
それでもこんな事は初めてだ。
文章としては全く涙を誘えない。
それなのに俺は・・・泣きそうになった。
しまいには涙を左目に出したさ。流れなかったけど。

おかしいよな。どんな悲しい事を描いてもこんな事は無かったよ。
友達が死んだ場面、友達が裏切った場面、いろんな場面を描いたさ。
どうしたんだろうね？おかしいよ。自分でも笑いたくなるくらいだよ。

今俺はその小説を編集しようとして一息ついたところ。
まぁ、要するに編集できるほど尋常じゃないんだ。
あ〜あ。俺どうなっちゃたんだろうね。自分でもわからないや。